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ごあいさつ
2018年11月3日 レゾナンツバロックコンソート Vol.4 に寄せて
『歴史的建造物と古楽器による演奏会 in 文化財』
平成30年。今年は喜ばしいニュースもありましたが、日本各地、台風・地震災害など多く心痛むニュースも少なくありませんでした。
今秋のコンサートのプログラムは、文化庁登録有形文化財である宇都宮 松が峰教会に相応しく、バッハの若かりし頃に作曲した教会カンタータ2曲を含みます。どちらも亡くなられた人を想う鎮魂カンタータなのですが、悲しみはありつつも暗さではなく生きていることの素晴らしさ、天国の希望と平安に溢れています。バロック時代は、日本で言えば江戸時代。演奏を聴きながら、333年前を生きた人々の生活、喜び、想いを想像してみてほしいのです。今と比べて決して平和な時代ではありませんでした。しかしバッハの2曲の鎮魂カンタータは、悲しみ困難な中にも、喜びを忘れず希望をもって生きることの力強さと素晴らしさを教えてくれます。
またドイツでは11/1は聖人の祭日、11/2は亡くなられた方を想い祈る日です。日本で言えばお盆のような期間です。この期間が過ぎるとアドヴェント・クリスマスを迎えます。
約300年前に実際に奏でられていたバロック音楽。毎日の雑踏からしばし離れ、親しかった方を想いつつ、平和を願い、宇都宮を代表する文化財・松が峰教会と、国内外の一線で活躍するメンバーによる古楽器の響きの世界に浸っていただけましたら幸いです。
(古楽楽団レゾナンツ・バロック・コンソート)
20180218 レゾナンツバロックコンソートVol.3 : メンバープロフィール
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